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12月19日(土)より公開 映画「ヴィオレット ―ある作家の肖像―」

1940年代、パリ。
物語はフランス人女性作家ヴィオレット・ルデュックの半生。
才能を認める理解者がいながらフランス文学界ではなかなか認められず、母親や恋人との確執も抱え孤独に傷つくヴィオレット。
やがて南仏の小さな村を見つけ、彼女の人生が大きく変わっていく。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

2015年12月19日(土)から公開される映画「ヴィオレット ―ある作家の肖像―」の試写会に行ってきました。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

ヴィオレット・ルデュック(1907-1972)は日本ではほとんど知られていない作家です。
もちろん私もこの映画を通して初めて知りました。
ヴィオレットの両極端な心情…たくましさと脆さに引き込まれ、観ている時間はあっという間でした。

ガリマール社
© TS PRODUCTIONS - 2013

最大の理解者であるボーヴォワール、劇作家のジャン・ジュネ、香水ゲランの3代目ジャック・ゲランなど華やかな交流も描かれています。
実在の女性を描いているので、現代と昔のパリを頭の中で重ね合わせながら楽しめるのも嬉しい。
70年前も今も、パリは驚くほど変わっていません。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

カフェ・ド・フロールでボーヴォワールが座っていた席に着くヴィオレット。
カフェの壁には古いオランジーナのポスターが貼ってあったり、、、細部まで興味深く、目が離せません。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

人とすれ違えないほど狭くて薄暗いアパルトマンの階段、ヴィオレットの部屋の天井のペンキが剥がれた様子なんて我が家とほとんど同じ!
思わず笑ってしまいました。
カフェで使われている灰皿や、ちらりと映る食器など、現在蚤の市で見かけるアンティークがたくさんちりばめられています。
ヴィオレットのキッチンに置いてあった八角形の鏡がとても素敵だったなぁ。
今度蚤の市で探してみます。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

1940~60年代にかけてのパリのファッションもこの映画の大きな見どころの一つ。
私は特にボーヴォワールの洗練された着こなしが大好きです。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

ボーヴォワール(左)が付けているこのイヤリングは他の場面でも登場し、彼女のすっきりとした雰囲気にとてもよく合っていると思います。
写真には写っていませんが、この時左襟に同じ形のブローチも付けているんです。
思わず真似してみたくなる素敵な使い方でした。
こういう古いアクセサリーも蚤の市でたくさん見かけます。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

物語の後半には、パリ以外にもう一つ舞台となる南仏が登場します。
南仏の小さな村「フォコン」。
フォコンの家で、主人公が2階の窓を開けるシーンが2回出てくるのですが、私はこの2つの場面が最も印象的でした。

1度目はヴィオレットの後ろ姿しか映っていないのですが、彼女がどんな表情をしているのか…
頭や髪のかすかな動きから伝わってくるようでした。
映画を見終わった後に、すっきりと明るい気持ちになれたのはこのシーンが心に残っていたからだと思います。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

ヴィオレットを演じるのはセザール賞を2度受賞(ノミネートは5回)したエマニュエル・ドゥボス。
ヴィオレットの力強い生命力、女性としての不安定な心情などは、時代や国を越えて共感できるものではないでしょうか。

パリの狭くて暗い部屋も素敵ですが、それとは対照的な明るいフォコンの家も素敵です。
ボーヴォワールが述べた「文学による最も美しい救済」という言葉が、南仏で居場所を見つけたヴィオレットの姿と重なります。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

見ていると南仏に、特にフォコンに行きたくなります。
フォコンはアヴィニョンから約45キロ北東に位置する小さな村。
現在の住民の数はなんと411人!
電車もバスも通っていない村ですが、ヴィオレットが見た美しい風景をいつか見てみたいです。

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© TS PRODUCTIONS - 2013

映画を見ている間、ずっとヴィオレットの魅力に惹きつけられていました。
1940~60年代という時代の変化、またパリから南仏へ場所を移し、その中で強い意志を持ち続けるヴィオレット。
静かなトーンで進む映画ですが、内容は深く激しさもありどんどん先が気になるストーリーでした。
一度目は話の流れを追って、二度目はパリの町並みやファッションに注目して…何度も繰り返し観たい作品です。




12月19日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開

◆配給:ムヴィオラ

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原題:VIOLETTE 
フランス映画|2013年|フランス語|カラー|1:1.85|5.1ch|139分|DCP
字幕:松岡葉子
監督:マルタン・プロヴォ
監督:脚本:マルタン・プロヴォ(『セラフィーヌの庭』)
撮影:イヴ・カープ(『ホーリー・モーターズ』)
衣裳:マドリーヌ・フォンテーヌ(『イヴ・サンローラン』)
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、サンドリーヌ・キベルラン、オリヴィエ・グルメ、
ジャック・ボナフェ、オリヴィエ・ピィ

*監督の名前表記変更について*
前作『セラフィーヌの庭』では「マルタン・プロヴォスト」と表記されていましたが、
本作より原音に忠実な「マルタン・プロヴォ」と表記を変更いたします。



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